ノーベル文学賞作家アナトール・フランスが書いた伝記「Vie de Jeanne d'Arc」を現代日本語で翻訳して、Web小説投稿サイト・アルファポリスで公開しています。
タイトルは「教皇庁†禁書目録ジャンヌ・ダルク伝」
5月29日スタートでしたから、ちょうど1ヶ月経ちました。
6話まで翻訳して10万文字超。薄めの文庫1冊くらい。
ストーリーの進捗は、かの有名なジャンヌと王太子が対面するシーンまで。
キリがいいので、各話タイトルをご紹介します。
あらすじ
ジャンヌ・ダルクを題材にした話は数え切れないほどある。中でも、ノーベル文学賞作家アナトール・フランスの伝記「Vie de Jeanne d'Arc」はもっとも誠実に書かれていると高く評価された一方で、カトリックの聖職者から批判を受け、ローマ教皇庁の「禁書目録」に登録された。
このページは、禁書だったジャンヌ・ダルク伝を現代日本語で完訳することを目指している。
なお、原著の著者、英語版の翻訳者、日本語版の翻訳者、いずれも著作権保護期間である「死去から70年」以上経過していることを付記する。
プロローグ
ガチで禁書だったジャンヌ・ダルク伝
(私が書いたプロローグ)
序文・英語版の発行に寄せて(PREFACE -TO THE ENGLISH EDITION-)
(アナトール・フランスが英語版を発行するときに書いた序文)
英語版もくじ(各ポイントと日本語版・未収録エピソードについて)
小説本編のもくじと見どころ
歴史小説の本編です。
原作1話分の文量が膨大なため、2〜4分割しています。
1.1 子供時代(村の言い伝え)
(ジャンヌの故郷と両親について、ドンレミ村の風習のことなど)
1.2 子供時代(乱世)
(戦乱を背景に生きる人々の暮らしぶりなど)
2.1 ジャンヌの声(天使と聖女たち)
(ある時期から、ジャンヌ以外には見えない光と聞こえない声を感知するように)
2.2 ジャンヌの声(使命)
(ジャンヌは村で孤立しがちになっていく。そして、ジャンヌの「声」はある使命を命じるようになる)
3.1 ヴォークルール初訪問~ヌフシャトーとトゥールへの旅
(使命を果たすために、協力者を探すように)
3.2 ヴォークルール再訪
(ジャンヌは故郷に戻らない覚悟を決めて、とうとう家出する)
4.1 ナンシー訪問(老ロレーヌ公とルネ・ダンジュー)
(拙作「7番目のシャルル」ではまだメインではありませんが、ルネ・ダンジューはシャルル七世の盟友といわれるくらい重要なキャラクタです。なお、親友ポジションはデュノワ伯ジャン)
4.2 ヴォークルールからの旅立ち
(ジャンヌは男装してシノンへ向かう)
5.1 オルレアン包囲戦(イングランドの決議とオルレアンの決意)
(イングランド議会はフランス全土を侵略する決議をする)
5.2 オルレアン包囲戦(開戦前夜)
(オルレアンの人々はイングランドの警告に従わず、戦う準備を始める)
5.3 オルレアン包囲戦(1428年10月12日、開戦)
(オルレアンの私生児ジャンと呼ばれているのはデュノワ伯です。生い立ちも性格も、めちゃくちゃいい奴だと伝わってくる)
5.4 オルレアン包囲戦(1429年2月、ニシンの戦い)
(負け戦だけどデュノワ伯がかっこいい。ラ・イルとザントライユはいつも一緒にいるなーとか、翻訳・執筆していてとても楽しかった)
6.1 シノンの乙女 -予言(王太子シャルルと重臣たち)
(全編、シャルル七世のエピソードです。リシュモンがすごく嫌われている。リシュモン側の手記とあわせて読むととてもおもしろい。この人はただの家臣ではなく、信頼されたい、愛されたい、導きたい…と思っているのですが、独善的な忠誠心はまったく王太子に伝わってません)
6.2 シノンの乙女 -予言(王太子と謁見)
(有名な初対面シーン。ジャンヌは首が太く短くマッチョな体格。シャルル七世は小柄で発育が悪く、優しくて小賢しくて人間不信をこじらせている。悪人じゃないけど善人でもない)
6.3 シノンの乙女 -予言(魔術師マーリンの予言)
(この辺のエピソードは、ローマ教皇庁が禁書にした理由のひとつだと思います)
6.4 シノンの乙女 -予言(美しい公爵アランソン公)
(サブタイトル、カッコ内の部分は私が命名しました。ふざけてるのかとお叱りを受けそうですが、ジャンヌがそう呼ぶんだからしょうがない。しょせんは顔か。。)
最後の話(6.4話)のおわりの方で、シャルル七世が創設したポワティエ大学が出てきます。ジャンヌ関連の物語では暗愚だと思われがちですが、ジャンヌと出会う前から結構いろいろやっているのですよ実は。
作中でも、オルレアン支援のためにあれこれ手を尽くしているのに、オルレアンの人々から「王太子つかえない」と思われていて私はかなしい。
歴史・時代小説大賞にエントリー中
勝利王シャルル七世メインのお話は、「7番目のシャルル 〜狂った王国にうまれて〜」にて。
「教皇庁†禁書目録ジャンヌ・ダルク伝」がシリアスな歴史小説なら、7番目のシャルルは史実準拠のライトノベルに近い文体になります。
アルファポリスの歴史・時代小説大賞にエントリーしています。
書籍化経験のある作家さんもひしめく中で、全464タイトル中、「7番目のシャルル 〜狂った王国にうまれて」は13位。「教皇庁†禁書目録ジャンヌ・ダルク伝」は33位にランクインしています。
ご一読と応援ありがとうございます。
関連Web小説(外部サイト)『7番目のシャルル ~狂った王国にうまれて~』掲載先リンク集
[あらすじ]
15世紀フランス、英仏・百年戦争。火刑の乙女は聖人となり、目立たない王は歴史の闇に葬られた。
一般的には「恩人を見捨てた非情な王」と嫌われ、歴史家は「建国以来、戦乱の絶えなかった王国にはじめて平和と秩序をもたらした名君」と評価しているが、500年後にめざめた王は数奇な人生について語り始めた。
「あの子は聖女ではないよ。私はジャンヌを聖女とは認めない。絶対に」
歴史に残された記述と、筆者が受け継いだ記憶をもとに脚色したフィクションです。
[あらすじ]
15世紀フランス、英仏・百年戦争。火刑の乙女は聖人となり、目立たない王は歴史の闇に葬られた。
一般的には「恩人を見捨てた非情な王」と嫌われ、歴史家は「建国以来、戦乱の絶えなかった王国にはじめて平和と秩序をもたらした名君」と評価しているが、500年後にめざめた王は数奇な人生について語り始めた。
「あの子は聖女ではないよ。私はジャンヌを聖女とは認めない。絶対に」
歴史に残された記述と、筆者が受け継いだ記憶をもとに脚色したフィクションです。
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